分館 海の博物館 柳研介

プロフィール 

柳研介

氏名 柳 研介(やなぎ けんすけ kensuke YANAGI)
所属等 分館 海の博物館 主任上席研究員
専門分野 動物分類学(特にイソギンチャク類)
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研究テーマ

  • 房総半島の刺胞動物相の解明
  • 日本産イソギンチャク類の分類学的再検討

 

研究内容 

日本産のイソギンチャク類では、その「形」が詳細に明らかにされている種類が、ほんの一握りであるため、新に採集されたイソギンチャクが、どの種類にあたるのかを調べるのは非常に困難です。
これを解決するためには、もう一度全ての種類の「形」について詳細に調べ、それぞれ他の種類とどこがどう違うのか、または同じなのか? ということを明らかにしていかなくてはなりません。
現在私は、房総半島を中心に、あらゆるイソギンチャク類について、その「形」を明らかにしていくという、地道な作業を行っています。

 

研究成果

海博観察ノートシリーズ「イソギンチャクを観察しよう」、「クラゲを観察しよう」、「ゴカイのなかまを観察しよう」、小学館の図鑑NEO深海の生き物(分担執筆、2021年、小学館)、Bigeographic Atlas of the Deep NW Pacific Fauna (分担執筆、2020年、Pensoft)、新・付着生物研究法(分担執筆、2017年、恒星社厚生閣)、学研の図鑑ライブ水の生き物(分担執筆、2016年、 学研プラス)、研究者が教える動物飼育第1巻(分担執筆、2012年、共立出版)、干潟の絶滅危惧種図鑑(分担執筆、2012年、東海大学出版)、相模湾動物史(分担執筆、2005年、東海大学出版)、有明海の生きものたち(分担執筆、2000年、海遊舎)他、学術論文など。

 

メッセージ

イソギンチャクを含め、刺胞動物は分類がなかなか難しい生きものです。しかし、私達が住んでいる場所にどのような生きものが暮らしているのか、正確に把握するためには正しい同定ができるようになる必要があります。分類が進んでいない生きものは意外にも多いので、そのような現状も含めて情報を発信していきたいと思っています。