プロフィール
氏名 | 村田 憲一(むらた けんいち) |
所属等 | 大多喜城分館 上席研究員 |
専門分野 | 日本古代史・日本仏教史 |
研究テーマ
- 房総の古代仏教に関する研究(地域研究課題)
- 房総の中・近世の村落における宗教文化に関する研究(普遍研究課題)
研究内容
・古代仏教の興隆期、仏教を取り入れることは、さまざまな最先端の技術や文化も取り入れることになり、中央とつながりのある地方豪族にとっては大きなメリットになったこともあり、地方への伝播は意外に早いのです。どのようにして仏教が浸透していったのか、さらにその後の仏教信仰の展開についても探ります。
・房総地方の村落における地理的な環境とさまざまな宗教文化との関係を探ります。
研究成果
かつて「身を隠すなら房総」とまでいわれた、ふところの深い房総地方の地理的な環境が、古代から近世以降にいたるまで、さまざまな宗教文化にも影響を与えていることを知りました。成果を出すまでには時間がかかりますが、地道に調査・研究を進めていきます。
メッセージ
今年度4月に大多喜城分館に着任し、新たな研究テーマに取り組み始めました。
昨年度、奈良の薬師寺の仏足跡歌碑の拓本を古本屋でみつけて購入し、読み始めた途端「古代の人々の祈りの心」を感じ、たいへん感動しました。当時の人々に直接会ったような気がしました。古代仏教というと鎮護国家というイメージがありますが、民間レベルの視点でみると素朴な祈りがあります。こうした信仰を調べるのは楽しいです。