令和元年度第2回中央博セミナーのご案内
千葉県立中央博物館では、職員の調査研究の成果を展示や教育普及事業を通じて、県民の皆さまにお届けするとともに、この中央博セミナーで調査研究の成果発表や調査レポートなどをお届けしています。どなたでもご参加いただけます。
日 時:令和元年11月6日(水)午後2時30分~
会 場:千葉県立中央博物館 本館1階 講堂(千葉市中央区青葉町955-2)
その他:当日受付、先着順、150名。入館料不要。
発表1
発表者:髙梨友子(歴史学研究科)
タイトル:縄文時代の貝塚と埋葬
要旨:千葉県には、縄文時代の貝塚がたくさんあります。貝塚は、貝殻ばかりでなく土器のかけらや獣骨なども出土するので、一般に「ゴミ捨て場」と説明されています。しかし、貝塚からは、きちんと埋葬された人骨も多く見つかっています。どうして「ゴミ捨て場」から埋葬人骨が出土するのでしょう。貝塚は本当に「ゴミ捨て場」なのでしょうか。全国的に見ても大規模な貝塚が最も集中する東京湾東岸域の事例を検討し、縄文時代の貝塚について、埋葬との関わりから改めて考えてみます。
発表2
発表者:水野大樹(植物学研究科)
タイトル:天然記念物の保護において県立博物館の学芸員が果たせること
要旨:来年、2020年は天然記念物の指定第1号から100周年となる、記念の年です。千葉県には、大正9年に指定されたものから平成30年に指定されたものまで様々な天然記念物がありますが、その保護は決して簡単なものではありません。今回のセミナーでは、天然記念物の指定事務に携わった経験から、保護における問題点と、それらを解決するために県立博物館の学芸員が果たせることについて考えていきます。。