令和7年度中央博セミナーのご案内
千葉県立中央博物館では、職員の調査研究の成果を展示や教育普及事業を通じて、県民の皆さまにお届けするとともに、この中央博セミナーで調査研究の成果発表や調査レポートなどをお届けしています。どなたでもご参加いただけます。
第1回中央博セミナー
日 時:令和7年7月24日(木)午後1時30分~
会 場:千葉県立中央博物館 本館1階 講堂(千葉市中央区青葉町955-2)
その他:当日受付、先着順150名、入場料不要
発表1
発表者:武知邦博
タイトル:スリッパから見る文化の変容
要旨:今年度から当館に着任しました。これまで日本はきもの博物館・枚方市立旧田中家鋳物民俗資料館・兵庫県立兵庫津ミュージアムで民俗担当の学芸員として勤務してきました。施設によって展示内容は異なりますが、いずれの館でも「文化」が人の交流によって成り立ち、変容することを感じています。今回は、身近な「スリッパ」を通して、こうした様子を紹介します。
発表2
発表者:奈良場春輝
タイトル:岩手県一関市域におけるオカミサマの習俗と現在
要旨:死者の霊を憑依させ生者に語りかける口寄せ、祈祷や占いといった巫業を営む宗教者たち。発表者がメインフィールドとしてきた岩手県一関市においても、オカミサマと呼ばれる、視覚に何らかの障害をもつ女性宗教者が、地域住民の宗教的ニーズに応えてきました。彼女らは、家族や地域住民とのかかわりのなかで、いかに巫業を続けてきたのか。本セミナーでは、当地におけるオカミサマの習俗を概観するとともに、今後の調査研究の展望について紹介します。