令和6年度特別展
万祝博覧会-海をまとう-
会 期 令和6年7月27日(土)~9月29日(日)
会 場 千葉県立中央博物館 第1企画展示室、第2企画展示室
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)※8月5日、13日、19日は開館
入場料 一般800円 高校生・大学生400円
※次の方は無料:中学生以下・65歳以上の方(年齢を示すものをご提示ください)・障害者手帳をお持ちの方(手帳もしくは手帳アプリをご提示ください)及び介護者1名
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背と裾に吉祥の絵柄や大漁の様子が描かれた漁師の祝い着「万祝(まいわい)」。江戸後期の房総半島で発祥したといわれ、その後大漁などの祝儀として船主から船子や親類縁者へ衣装を贈る文化が東日本の太平洋沿岸に広まりました。
本展では、青森から静岡まで各地域に残る「万祝」が初めて一堂に会します。漁師の文化、染色工芸、デザイン、美術など、様々な視点から「万祝」の魅力を紹介します。
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鈴染万祝
主な展示内容
(1)はじめに
大漁祝いの儀礼と習俗、海を通じた地域交流、染色技術とデザイン、民芸蒐集品、美術の題材など、万祝をめぐる様々な視点を紹介するほか、万祝の語源・部位名称・見方などの基礎的情報をパネルで紹介する。
(2)大漁の祝い
江戸後期に大漁祝いの祝儀として生まれた万祝。江戸〜明治期の万祝関係資料と漁業資料、民謡などから紹介する。
(3)万祝文化圏
紺屋や漁師の移動を通じて、大漁の祝い着の文化は各地に広がった。地域によって呼び方にバリエーションが生まれ、各地で制作された祝い着は、独自の模様や「型」を作り出し、発展していった。各地の万祝から、地域ごとの特色を紹介する。
(4)紺屋の仕事
万祝を染める職人を紺屋(こうや)という。かつて千葉県内には「昔は浜に一軒は紺屋があった」といわれるほど数多くあり、青森から静岡まで足を伸ばして万祝の注文を取りに行った。染色道具や関係資料から、紺屋の注文受注と現代の染色技術を紹介する。
(5)万祝の新たな地平
漁撈文化としては衰退した万祝だが、新たな意味をもって今に生き続けている。美術の題材、民芸蒐集品、染色技術とデザイン、そして郷土芸能を彩る衣装など、いずれも万祝に特別な価値が見出され、地域を象徴する文化として大切に受け継がれていることを紹介する。
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海をまとう-万祝染のわざ- 25分05秒
海をまとう-万祝染のわざ-(ダイジェスト版)14分17秒
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(6)一枚の万祝から見える世界
たった一枚の万祝から、どれほどの情報を読み取り、語ることができるだろうか。展示で紹介した様々な視点から万祝を読み解き、地域の歴史を物語る資料としての価値を紹介する。
万祝展公式キャラクター「ネロル」
関連行事
万祝シンポジウム「色々な万祝、これからの万祝」
千葉県発祥といわれる「万祝」習俗について、万祝が分布する地域の研究者をお招きして講演とパネルディスカッションを行います。
講師・演題
小島孝夫氏(成城大学文芸学部教授)
「万祝習俗と漁民心意-『ウミガメの墓』建立習俗を手がかりに-」
植田 憲氏(千葉大学デザイン・リサーチ・インスティテュート教授)
「万祝型紙の図柄のデジタル化とその活用
-地域の造形資源のデジタルデータの取得とその活用に基づく地域活性化のデザイン」
日時 8月17日(土) 13:00~15:40
定員 中学生以上、[会場] 150名、[オンライン] 500名
参加方法 事前申込、8月3日(土)〆切、申込はこちら[会場(追加申込受付中)]、[オンライン]
料金 無料
会場 中央博物館講堂
県立図書館連携事業(詳しくは県立中央図書館ホームページへ)
講演会「未来につなぐ工芸品~後継者育成の今と未来~」
講師 大牧圭吾氏、鈴木幸祐氏、鈴木理規氏、中央博物館職員
日程 8月31日(土)
参加方法 事前申込、県立中央図書館ホームページからお申込みください
料金 無料
会場 中央博物館講堂
体験イベント「万祝をしろう」
○大漁祝の着物 万祝を着てみよう
日時 7月28日(日)、8月24日(土)、9月16日(月・祝)、9月22日(日・祝)11:00~12:00、13:30~14:30
定員 なし(小学生以下は保護者の同伴が必要)
参加方法 当日受付
料金 無料
会場 1階ホール
○千葉の伝統的工芸品「萬祝染」を体験しよう
職人と一緒に千葉の伝統工芸品「萬祝染」の色差し体験
講師 鴨川萬祝染鈴染
日時 ①7月28日(日)、②8月11日(日・祝) 13:00~15:00
定員 小学生以上、20名(小学生は保護者の同伴が必要)
参加方法 事前申込、①7月14日(日)、②7月28日(日)〆切、申込はこちら[7/28]、[8/11]
料金 1,650円
会場 研修室
○万祝柄の暑中見舞いはがきをつくろう
万祝の型紙と絵の具を使ってオリジナルはがき作りをします
日時 8月3日(土)11:00~12:00、13:30~14:30
定員 小学生以上、各回15名(小学生は保護者の同伴が必要)
参加方法 当日受付
料金 100円
会場 研修室
○藍の生葉で染めてみよう
生の藍(あい)の葉で染物体験をします。
日時 ①8月4日(日)、②8月25日(日)10:00~11:30、14:00~15:30
定員 小学生以上、各回12名(小学生は保護者の同伴が必要)
参加方法 事前申込、①7月21日(日)、②8月11日(日)〆切、
申込はこちら[8/4午前]、[8/4午後]、[8/25午前]、[8/25午後]
料金 500円(材料費450円、保険料50円)
会場 研修室
○木綿と真綿 -糸のひみつを学んでみよう-
糸はどうやって作られるのか。ワタや蚕の繭から糸を取る体験を通して学びます。
日時 8月12日(月・休)13:30~15:00
定員 小学生以上、12名(小学生は保護者の同伴が必要)
参加方法 事前申込、7月29日(月)〆切、申込は[こちら]
料金 50円(保険料)
会場 研修室
○博物館フィギュア×万祝博覧会
日時 8月18日(日)10:00~12:00、13:00~15:00
定員 各回50名(小学生以下は保護者の同伴が必要)
参加方法 当日受付
料金 200円(材料費)
会場 1階ホール
○万祝レプリカ型紙でプリントたいけん
レプリカ型紙を使って、万祝のおめでたい図柄を布に描き出します。
講師 千葉大学デザイン文化計画研究室
日時 9月7日(土)13:30~15:00
定員 小学生以上、20名(小学生は保護者の同伴が必要)
参加方法 事前申込、8月24日(土)〆切、申込は[こちら]
料金 500円(材料費)
会場 研修室
○漁やおさかなの絵本読み聞かせ
漁や魚に関する絵本の読み聞かせを行います。県立中央図書館との連携企画です。
日時 9月15日(日) 13:30~14:00
定員 20名
申込方法 当日受付
料金 無料
会場 たいけんのもり
見学会「白浜海洋美術館の万祝コレクションを鑑賞しよう」
万祝所蔵数は日本一。南房総市の白浜海洋美術館で珠玉の万祝コレクションを鑑賞します。
日時 8月10日(土)13:00~14:30
定員 小学生以上、20名(小学生は保護者の同伴が必要)
参加方法 事前申込、7月27日(土)〆切、申込は[こちら]
料金 50円(保険料)、美術館の入館料、会場までの交通費
会場 白浜海洋美術館(南房総市)
ミュージアムトーク
研究員による展示解説を行います。
7月27日(土)
8月4日(日)、11日(日)、18日(日)、25(日)、31日(土)
9月1日(日)、8日(日)、14日(土)、21日(土)
各回11:00〜11:30 14:30〜15:00
※7月27日(土)は午後のみ開催
当日申込 定員なし
料金 入場料
会場 第一企画展示室・第二企画展示室ほか