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開催期間 平成30年10月27日(土)~12月24日(月休)※月曜は休館
会 場 第1企画展示室 2階ホール
入場料 一般300円(240円) 高校生・大学生150円(120円)
中学生以下・65歳以上の方障害者手帳等をお持ちの方は無料
※( )内は20名以上の団体料金
中央博物館の調査隊が、千葉県南部の房総丘陵を探検したところ、数々の新発見がありました。まず地学からは、世界最大のトドの化石、次々に発見されたシカやクジラ、アシカなどの化石を展示します。生物では、房総丘陵から見つかった様々な新種を一挙公開します。昆虫のキヨスミチビシデムシとキヨスミチビハバビロハネカクシの2新種、種子植物のイスミスズカケ、きのこではシロオビテングタケ、地衣類のキヨスミカワキノリなど4新種を紹介。房総丘陵から見つかった約2800種もの昆虫の採集品の中からよりすぐりを畳5枚分の壁にして展示します。虫採り網では採れない虫を捕らえる様々な仕掛けに加え、地学と植物・菌類の調査道具と調査の様子も紹介します。
チラシはこちら (表(1388KB)(PDF文書) 裏(390KB)(PDF文書))
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展示内容
1.房総丘陵で見つかった化石を展示
・世界最大のトドの下あごの化石
・シカやクジラ、アシカなどの化石
2.房総丘陵で見つかった新種の生物を一挙公開
・昆虫2種(キヨスミチビシデムシ、キヨスミチビハバビロハネカクシ)、植物1種(イスミスズカケ)、蘚苔類1種(ヤマトツボミゴケ)、きのこ1種(シロオビテングタケ)、地衣類4種(キヨスミカワキノリなど)*(地衣類は資料が傷むのを防ぐため、標本は1種ずつ展示する予定です)
3.房総丘陵から絶滅した生物、再発見された生物
・再発見されたアダチアカサシガメ
・絶滅した蘚苔類(こけ)
アダチアカサシガメ
4.畳5枚分の昆虫の壁
約2、800種もの採集品からよりすぐりの昆虫標本を展示します。アダチアカサシガメ等、千葉県では絶滅したと考えられていた昆虫も含まれます。
5.調査道具を展示
・調査は虫との知恵比べ:虫採り網では採れない虫を捕らえるさまざまな仕掛けを紹介
・岩石・化石、植物・菌類の調査道具を紹介
関連行事
(1)講演会 new!
●講演会:「房総丘陵のここがすごい」
・開催日時:11月23日(金,祝)13:00~15:00
・場所:中央博物館講堂(定員150名、入場料必要)
●内容:岩石・化石、昆虫、植物・菌類の分野から,計7名の担当学芸員がリレー形式で房総丘陵の魅力を語る講演会.新たに発見された昆虫や植物・地衣類の新種,石や化石が語る房総丘陵の自然など.中央博が発見した「ここがすごいぞ」について,房総丘陵の自然の秘密と魅力の数々を紹介します.
●時間・演者と内容
○13:00 館長挨拶
房総丘陵とは(八木令子),解題(吹春俊光)
○13:10 「石が物語る房総丘陵」(高橋直樹)
○13:25 「化石から見た房総丘陵のすごさ」(加藤久佳)
○13:40 「房総丘陵−植物の七不思議」(天野誠)
○13:55 「清澄山の自然と東京大学千葉演習林」(尾崎煙雄)
○14:10 「捕り方いろいろ,虫いろいろ」(斉藤明子)
○14:25 「消えたコケと新発見されたコケが語る房総丘陵」(古木達郎)
○14:40 「新種がぞくぞく−地衣類からみた房総丘陵」(原田浩)
◎14:55 まとめ(質疑ほか)
●展示室解説
○15:15から16:15
○内容
・地学:(担当:八木令子,高橋直樹,加藤久佳)
・演習林他:(担当:尾崎煙雄)
・植物・菌類:(担当・司会:原田浩)
・昆虫:(担当:斉藤明子)
(2)ミュージアムトーク
会期中、毎週土曜+11/23(祝)・12/24(月休)(計11日)
いずれの日も11:00 ~ 11:30、14:30 ~ 15:00の2回。企画展示の解説を行います。(入場料必要)
(3)観察会
(全て事前申込のうえ抽選 保険料50円必要)
・11月11日(日)「勝浦市鵜原海岸の地層」(勝浦市)(資料代100円必要)
・11月17日(土)「コケ植物の観察」(千葉市、青葉の森公園)(資料代50円必要)
・12月 2日(日)「トドの化石をみつけよう」(市原市)
・12月16日(日)「郊外の地衣類」(市原市)