令和5年度春の展示
理科室のタイムマシン 学校標本
会 期 令和6年3月9日(土)~5月12日(日)
会 場 千葉県立中央博物館 第1企画展示室
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)
入場料 一般300円 高校生・大学生150円
※次の方は無料:中学生以下・65歳以上の方(年齢を示すものをご提示ください)・障害者手帳をお持ちの方(手帳もしくは手帳アプリをご提示ください)及び介護者1名
[後援]千葉県教育委員会、千葉市教育委員会
チラシはこちら
歴史のある学校の理科室・生物室には今でも古い剥製や標本が並んでいることがあり、これらの調査から、絶滅した生物や当時の生物分布などに関する新たな発見が次々に報告されています。
本展示では、県内11校の高校などに保存されている貴重な古い剥製・標本約100点を展示し、これらの標本調査から得られた新たな知見や、標本を用いた学校教育の歴史をひもときます。
旧制木更津中学校 博物標本室(明治末期)
主な展示内容
(1)教材に使われたアホウドリ、コウノトリ剥製
県立木更津高校に保存されている明治末期のアホウドリ、コウノトリの剥製。当時、動物の分類学の教材として使用されていた。
左:アホウドリ、右:コウノトリ(県立木更津高校蔵)
(2)オットセイ剥製はDNA分析中
県立木更津高校に保存されている明治末期のオットセイの剥製。大阪で以前、オットセイの剥製とされていたものがニホンアシカであった事例があり、現在、木更津高校においてDNA分析により種を特定する試みが行われている。
オットセイ(県立木更津高校蔵)
(3)絶滅したと思われていた植物の標本発見
海岸沿いに生える植物クジュウクリテンツキ。昭和32年を最後に発見がなく絶滅したと思われていたが、県立千葉高校の準備室から昭和49年に採取した標本が発見された。
(4)なぜ千葉に?北海道で採集されたチョウザメの標本
県立大多喜高校に保存されているチョウザメの標本。採集場所は明治40年の北海道の石狩川で、北海道大学の前身である札幌農科大学の名が記されているが、入手の経緯や使用方法は不明である。
ミカドチョウザメ(県立大多喜高校蔵)
(5)鴨川で採集されたアメリカザリガニの標本
昭和17年に千葉県鴨川で採集されたアメリカザリガニの標本。昭和2年、食用ガエルの餌として鎌倉に導入されたアメリカザリガニが、わずか15年後には千葉県に定着していたことを示している。
アメリカザリガニ(県立長狭高校蔵)
(6)トキの剥製
絶滅の危機にあるトキ。県立千葉高校に貴重な標本が保存されている。
(7)貴重な標本を回収する
県立長生高校、東金高校、安房南高校から貴重な動植物の標本を回収した様子を写真パネルなどで紹介する。
関連行事
理科室の標本が教えてくれた昔のこと
3月17日(日) 13時〜15時
定員:150名(当日先着順)、料金:無料
館山、鴨川、木更津、大多喜、東金、千葉、船橋、市川など、県内各地の高校に残されていた古い標本たちが昔の自然や学校生活を語ってくれました。
理科室標本の謎にせまる
5月6日(月・休) 13時~14時30分
定員:150名(当日先着順)、料金:無料
いつからあるのか、なぜあるのか、理科室にある古い標本の、数々の謎にせまります。
ミュージアムトーク
3月10日、17日、24日、4月7日、21日(全て日曜日) 11時〜、14時30分〜(所要時間約30分)
料金:入場料
研究員による展示解説を行います。