明治31年(1898)に、東京美術学校教授として任命されましたが、翌年、パリ万国博覧会の鑑査官をとして、西洋画研究のため文部省から2年間のフランス留学を命じられて33年(1900)に渡仏します。フランスでは、印象派などの作品や当時、全盛期だったアールヌーヴォーの運動に触れるとともに、パリ郊外のフォンテンブローやグレーで多くの名作を描きました。その滞在期間はわずか2年余りでしたが、浅井の絶頂期といえる水彩画の秀作の数々は、この時代に生まれています。
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