中央博サークル

「中央博サークル」のご案内

 「中央博サークル」は、メンバーの市民と館員とが相互に交流するなかで、当館の博物館活動を発展させていくための中央博物館の新たな仕組みです。館の支援や監修のもと、市民ならではの発想や意欲に基づいて、メンバーが楽しみながら主体的なグループ活動を展開していくことができます。これらの活動を通じて、千葉県の自然や歴史、文化の継承に貢献していくことを目指します。
 「中央博サークル」は、自然誌や歴史などのいろいろな分野の個別サークルからなり、平成26年3月に、「千葉県立中央博物館友の会」の活動を引き継ぐ形で新たにスタートしました。
 これらのサークルのメンバーになることで、当館の展示を見たり、講座・観察会に参加するだけでは達せられない、専門的な知識や興味などを深めたり同好の士との交流を広げることができます。御興味がある方はどなたでもメンバーになることができます。以下の「中央博サークルの概要」と「個々のサークルの紹介」をごらんいただき、申込書にてお申し込みください。

中央博サークルの概要

1.サークルのメンバーになると

  1. サークルの活動に参加できます。活動の企画立案や実施運営にも参画できます。活動を企画する際には、当館の担当職員の監修やサポートが受けられます。
  2. サークルの活動で当館の施設・設備などを利用したり、当館職員に講師を依頼しようとする場合に便宜を受けられます。
  3. 館が企画するサークルのメンバー向けの行事に無料で参加することができます。

2.サークルのメンバーになるには

  1. 中央博サークルの趣旨(概略は上記)及び所属希望サークルの趣旨(次項)に賛同し、他のメンバーと協調しながら主体的・継続的にグループ活動ができる方ならば、どなたでもそのサークルへの加入をお申し込みいただけます(サークルによっては、メールで連絡がとれる方などの制限がある場合もあります)。
  2. 18才未満の方の加入については、保護者の同意が必要です。
  3. 複数のサークルに同時に加入することもできます。また、当館のボランティアや市民研究員等であっても加入できます。
  4. 加入申込は随時受け付けます。
  5.  お申し込みは先着順に受け付けます。御希望のサークルの受入可能人数を上回るお申し込みがあった場合には、やむを得ず加入をお待ちいただくか、お断りすることがあります。
  6. 申込者は、所定の手続きを経てサークルのメンバーとして登録されます。登録者には登録証を兼ねた名札が交付されます。館内で活動する際にはこの名札を着用してください。
  7. メンバーの登録は年度更新とし、下記viiiに該当しない場合には原則として更新できます。更新回数に制限はありません。更新は年度当初に下記4の手続きによっておこないます。記載内容に変更が無ければ、メールや口頭での更新意思確認でも受け付けます。
  8.  次の場合には登録が取り消されることがあります。

 ア 当館や来館者、サークルの他のメンバーなどに著しい迷惑を及ぼした場合。
 イ 社会通念上、著しく不適切な行動・言動をとった場合。
 ウ 中央博サークルの趣旨や下記3-iiiの注意事項、又は各サークルのルールに反する行為をとり、登録を取り消すことが妥当であると判断される場合。
 エ 本人から退会の申し出があった場合。

3.メンバーになるにあたっての御注意

  1. 危険な活動は行いませんが、サークルの活動中にメンバー本人に生じた事故については、自己責任といたします。野外企画などの際には行事保険に加入していただきます。
  2. サークルでの活動については、賃金・交通費・昼食代を含めて無報酬です。サークルへの登録は無料ですが、サークルの運営に必要な経費や、野外行事等における行事保険料は負担していただきます。
  3. 活動計画にないなど、当館の事前の承諾のない活動はできません。政治的活動や宗教的活動、営利目的の活動はサークルではできません。
  4. サークルの活動は中央博物館の事業なので、メンバーは、活動中に一般のお客様や県民等に迷惑をかけないよう、また誤解を受けることの無いよう心がけてください。
  5. 各サークルには運営上それぞれ個別の規約やルールが設けられることがありますが、メンバーはそれに従ってください。

4.申込方法

別紙の「中央博サークル申込用紙」に必要事項を記入して(選択肢は○で囲むかチェックをつける)、郵送かFAXにて、中央博物館教育普及課宛(下記)にお送りください。記入された申込書を御持参いただいても結構です。

ご案内チラシ(140KB)(PDF文書)

申込書(26KB)(Word文書) 申込書(146KB)(PDF文書)

お申し込み先・お問い合わせ先

千葉県立中央博物館 教育普及課
〒260-8682 千葉市中央区青葉町955-2
Tel. 043-265-3776 Fax. 043-266-2481

サークルの紹介および令和6年度の活動予定

中央博サークルには、現在、以下の7つのサークルがあります。令和6年度の活動予定は以下のとおりですが、事情により変更となる場合があります。

1.地学同好会

 千葉県内外での化石採集などの地学野外観察会、他県の博物館見学会などを行ってきました。地学や化石を接点として自然に親しみながら、観察会や研修を通して中央博の研究員から得られる最新の学術知見を共有し、同好の輪を広げることをめざしています。今年度は化石の観察会や、博物館内での研修会を計画しています。

2.ヒスイの会

地学分野、特に岩石・鉱物に関して学習・探求活動を行います。月2回程度(平日(主として金曜日)と土・日・祝日に各1回)博物館研修室で活動(例会)を行う予定です。
例会は10時~16時の開催ですが参加時間は自由です。
現時点の基本的な共通テーマとして、千葉県中部に分布する山砂利層(上総層群万田野層)に含まれる礫の供給源の探求を実施しており、万田野層産出礫と関東各地の河床で採集した岩石の岩石薄片の製作とその偏光顕微鏡での観察を行い比較検討してきましたが、会員の入れ替わりもあり、現在は顕微鏡観察のスキルアップを目指した勉強会が主要テーマとなっています。
そのほか、会員の個人的なテーマとして房総半島産出石材の産地調査・使用実績調査や、日本各地の砂の採取と観察・分析などを実施しています。
それ以外にも、各会員の興味に応じた地質、岩石、鉱物についての調査研究と情報交換、会員間の交流を図っていきます。活動内容を共有化するために、例会毎にメール(または葉書)にて「例会通信」を発行しています。
また、コロナの影響で暫くの間、野外活動を控えていましたが、会員の希望をもとに野外における地質や岩石の観察会も再開したいと考えています。

万田野砂礫層

3.もりたん

 海辺から深山まで幅広いフィールドで植物を中心とした自然観察会を行います。単に植物の名前を覚えるだけにとどまらず、種の生態や植生などにも目を向け、植物をとりまく自然全体にまで視野を広げた楽しい学びの場を作ります。中央博研究員からは最新の学術知見も提供していただき、よりハイレベルな自然観察会を目指します。参加する際の旅費と経費、保険料は参加者負担になります。原則としてメールで連絡がとれる方とします。

もりたん観察会(佐倉草ぶえの丘バラ園)

4.コケサークル(地衣類)

 地衣類について親しみ、学習するとともに、中央博における地衣類に関する諸事業に協力します。千葉県各地で野外研修会を年3回程度実施する予定です。参加する際の旅費と経費、保険料は参加者負担となります。

5.歴史サークル

 千葉県の歴史・考古・民俗の中から、会員が興味のあるモノや行事について調べ、得られた知見を多くの人に分かりやすく伝える方法を考えます。また、中央博研究員や専門の講師を招いての講座と会員個人の研究発表会の開催、現地見学会などの館外活動を企画して、私たちが暮らす房総への理解を深めることをめざします。今年度は毎月第3土曜日に博物館研修室で活動を行う予定です(見学会を除く)。

見学会 勉強会

6.サークル「あおばのもり」 

 千葉県の歴史についての理解を深めることを目的としたサークルです。今年度は毎月第2金曜日に博物館で勉強会を行い、『千葉県の歴史 通史編』近現代史1を輪読しています。

7.房総貝類談話会

 房総半島を中心とした貝類の研究、情報交換、そして普及啓発を通じて、多くの方々に「貝を楽しんでもらう」「知ってもらう」「興味を持ってもらう」活動を行っています。定期的に例会を開催しており、午前は会員による話題提供、午後は持ち込まれた貝類の同定会を主に行っています。例会の開催日時等については、会員の皆様にお知らせ致します。

談話会の様子