【開催中】令和5年度マリンサイエンスギャラリー
「アサクサノリ2-ノリの世界-」
令和6年2月23日(金・祝)〜5月6日(月・休)
平成18年に海藻のノリに関する企画展示を開催してから17年。その間、ノリという生きものについて、多くの知見が明らかになりました。この企画展示では、乾海苔の代名詞「浅草海苔」の原料として江戸時代から養殖されていながら、現在では絶滅危惧種となっているアサクサノリを中心に、ノリの多様性やそれを取り巻く環境問題など、ノリの最新情報を紹介します。
「私たち、「藻じゃ~ず」がご案内しま~す!!みんな、展示を見に来て、ノリについていろいろと知ってくださいね~!!」
展示内容
(1)ノリの基礎知識
ノリは海藻のなかまだってことは知ってるかな~? では、海藻ってどんな生きもの? その中で、ノリはどんな特徴を持ったなかまなのかしら? それから、ノリは実はとっても不思議な生活をしているのよ。ここでは、そんな、生きものとしてのノリの基礎知識を紹介するわ! ここだけ見ても、ノリ博士になれるかも???
(2)ノリはいろいろ!
ノリは1枚の葉っぱのような、とても簡単な形の体をしているんだけど、実は世界で150種類以上、日本だけでも31種類も見つかっているのよ。まだまだ新種も見つかるの! 2021年には千葉県と山口県から新種センジュアマノリが発見されたわ!! それから、雑種も見つかったり、姿形では同じなのに、DNAで見ると種類が違うものがあったりと、とってもいろいろあるわ。難しい言葉を使うと「ノリは多様性が高い」って言うのよ! そんないろいろなノリを紹介します!!
(3)絶滅危惧種アサクサノリは、今
アサクサノリって知ってる? ノリは江戸時代から養殖されてきたんだけど、その頃一番養殖されていたのはアサクサノリなの! でもその後アサクサノリは少なくなって、養殖もされなくなって、絶滅危惧種となってしまったのよ。海の博物館では、全国各地のアサクサノリの生えている場所を調査してきたの。それらの調査でわかってきた生えている場所の特徴や生えている様子などの変化、それを守る活動などについて紹介するわ!
(4)ノリ養殖の今
千葉県の東京湾側ではノリ養殖が盛んね! おいしいノリがとれるわ。でも、最近、海が暖かくなってきたことによると思われるんだけど、ノリが育たなくなってきたり、養殖したノリを魚や鳥が食べてしまったり・・。様々な問題にさらされているの。千葉県のノリ養殖場を例に、そのような問題点と、漁師さんや研究者が取り組んでいる対策について紹介します! みんなも何かできないか、考えてみてね!
関連行事
- 講座「顕微鏡でノリを見よう」 3月 2日(土) 13:00~15:00
ノリという生きものを顕微鏡でじっくり観察します。
- 観察会「海藻を観察しよう」 3月16日(土) 13:00~15:00
海の博物館の前の磯でノリなどの海藻を探して観察します。
詳しくは次のページで
http://www2.chiba-muse.or.jp/www/UMIHAKU/contents/1646371034459/index.html