「ヒメキンカライソギンチャク」が世界の注目すべき海洋生物の新種トップ10(2022年)に選ばれました

「ヒメキンカライソギンチャク」が世界の注目すべき海洋生物の新種トップ10(2022年)に選ばれました


(東京大学提供)

概要
 県立中央博物館分館海の博物館の柳研介主任上席研究員が一員となっている研究グループが2022年に新種として発表したヒメキンカライソギンチャク Stylobate calcifer Yoshikawa & Izumi, 2022が、3月19日に、国際的な海洋生物のデータベースであるWoRMSから「世界の新種トップ10(2022年)」(“WoRMS Top-Ten Marine Species of 2022”)に選出されました。
 

研究グループ(連名順)
吉川晟弘(東京大学 大気海洋研究所附属国際沿岸海洋研究センター 特任研究員)
泉貴人(研究当時:琉球大学 理学部海洋自然科学科生物系 日本学術振興会特別研究員PD/現:福山大学生命工学部 海洋自然科学科 講師)
森滝丈也(鳥羽水族館 飼育研究部 学芸員)
木村妙子(三重大学 大学院生物資源学研究科 教授)
柳研介(千葉県立中央博物館 分館海の博物館 主任上席研究員)
 

選出団体
World Register of Marine Species (WoRMS)
WoRMSとは、海洋生物種の学名と分類学的情報に関するデータベースを構築する大規模な国際プロジェクトであり、世界各地の研究機関のに所属する600人以上の研究者が「編集者」となり、それぞれが専門とする海洋生物種に関する情報の登録を行っています。WoRMSでは毎年、前年に発表されたすべての海洋生物の新種から「注目すべき海洋生物の新種トップ10」を選出し、「分類学者に感謝する日」とされている3月19日に発表しています。
 

新種を発表した論文
タイトル: Carcinoecium-forming sea anemone Stylobates calcifer sp. nov. (Cnidaria, Actiniaria, Actiniidae) from the Japanese deep-sea floor: a taxonomical description with its ecological observations.

著者: Akihiro Yoshikawa, Takato Izumi, Takeya Moritaki, Taeko Kimura, Kensuke Yanagi

掲載誌: Biological Bulletin

掲載巻、ページ、発表年: 242巻、 pp. 127–152、2022年4月

DOI: https://doi.org/10.1086/719160

 

本件の詳細については、東京大学大気海洋研究所のウェブサイト(https://www.aori.u-tokyo.ac.jp/aori_news/information/2023/20230319.html )を御 覧ください。

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海の博物館