地学

地学

  • 九十九里浜に出現した上位蜃気楼(2015.12.1)

    [担当:大木 淳一]

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  • 新種のダイオウグソクムシ化石「コミナトダイオウグソクムシ」(2016.4.23)

    [担当:加藤 久佳]

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  • 恐竜卵殻化石の共同研究発表について(2021.7.3)

    [担当:伊左治 鎭司]

    当館の伊左治鎭司主任上席研究員が一員となっている研究グループは、岐阜県高山市荘川町で発見された化石が、国内最古の恐竜類の卵殻化石であることを確認しました。本研究成果は世界的にも珍しい発見で、恐竜類の進化や生態を考える上で重要であるとして、令和3年7月3日の日本古生物学会(オンライン開催)で発表されました。

    発表タイトル:「岐阜県高山市荘川町から産出したカメ類・恐竜類の卵殻化石」

    発表者:
    植松 里菜(筑波大学大学院生命環境科学研究科地球科学専攻)
    田中 康平(筑波大学生命環境系助教)
    髙津 翔平(岐阜県博物館主任学芸員)
    伊左治鎭司(千葉県立中央博物館主任上席研究員)
    下島志津夫(高山市)

    共同研究における当館職員の役割:
    研究資料とされた卵殻化石の一部が、2000年に当館職員の伊左治が予察研究を行った資料であるほか、2009年に現地で採集した卵殻化石を、当該研究の追加資料として提供した。また、卵殻が含まれる地層の堆積環境の考察に関わった。

  • 博物館の収蔵庫から新種の巻貝化石を発見!(2022.1.8)

    [担当:伊左治 鎭司]

    当館の伊左治鎭司主任上席研究員が、当館が所蔵する銚子市産の岩石から、殻の長さが1cmに満たない微小な巻貝化石を多数発見し、6種を新種として記載しました。この成果は、令和4年1月1日に、国際学術誌「Paleontological Research」に論文として掲載されました。
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  • チバニアン期の地層から海鳥の化石を発見!(2022.2.19)

    [担当:伊左治 鎭司]

    当館の伊左治鎭司主任上席研究員と、東京大学総合研究博物館の研究者との共同研究により、房総半島に分布する市宿層(更新世チバニアン期の初期に堆積した、約70万年前の地層)から産出したミズナギドリ科鳥類の胸骨化石が報告されました。
    この研究成果は、2022年1月1日発行の日本古生物学会の国際学術誌「Paleontological Research」で発表されました。
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  • 岐阜県高山市で新種の恐竜卵殻化石を発見! 〜小型肉食恐竜の存在が明らかに〜(2022.11.24)

    [担当:伊左治 鎭司]

    当館の伊左治鎭司主任上席研究員が、筑波大学などの研究者との共同研究により、岐阜県高山市で、新種の恐竜類の卵殻化石を発見、命名しました。トロオドン科の種は、手取層群においては初めての発見で、国内最古の恐竜類の卵殻化石であることが分かりました。
    本研究成果は、2022 年 11 月 24 日付で国際学術誌「Historical Biology」にて発表されました。
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  • テタヌラ類に属する獣脚類恐竜の歯化石(2023.2.15)

    [担当:伊左治 鎭司]

    平成21年(2009年)に福井県大野市下山の手取層群伊月層より発見された獣脚類恐竜の歯化石について、東京農工大学科学博物館の上田裕尋特任助教を中心とした研究グループが、最新のデータを基に形態計測及び分岐分析による研究を進めたところ、本標本がテタヌラ類に分類される恐竜のものであるという同定結果に至りました。この研究の成果は2023年1月に「Paleontological Research(パレオントロジカル・リサーチ)誌(日本古生物学会発行の国際学術雑誌)」にて出版されました。
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  • 恐竜時代のシロアリの糞化石を発見!(2023.3.31)

    [担当:伊左治 鎭司]

    千葉県銚子市に分布する下部白亜系銚子層群からシロアリ類のコプロライト(糞の化石)が発見されました。シロアリ類のコプロライトは、大きさが1 mmに満たないことと、六角形の断面を持った樽のような形が特徴です。シロアリ類のコプロライトは、50年以上前から世界各地の地層で発見されていましたが、日本からは報告されていませんでした。銚子層群のシロアリ類のコプロライトは、日本初の発見であるとともに、アジアにおける下部白亜系からの2例目の産出記録となります。この研究の成果は2023年3月に「千葉県立中央博物館研究報告」にて出版されました。
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  • 白亜紀の地層から読み解く、汽水から淡水環境への貝類群集の変遷(2024.1.1)

    [担当:伊左治 鎭司]

    中生代白亜紀の地層である手取層群を対象に、汽水から淡水へと堆積環境が移り変わるにつれて、貝類群集がどのように変化したのかを調査し、以下のような変遷を読み取ることができました。 1. 汽水環境が広がる内湾には、シジミ類やネオミオドン類などが生息した。2. 内湾に流れ込む河川の三角州上流に新しい淡水環境が形成されると、イシガイ類やタニシ類などがいち早く侵入した。 3. 河川が蛇行して氾濫原を形成し湖沼や湿地が広がると、サカマキガイ類やミズシタダミ類、ヒラマキガイ類のような小型巻貝が分布を広げた。4. 湿地にはオカミミガイ類などの陸生傾向を示す巻貝も出現し、貝類相が多様化した。
    この研究成果は、2024 年 1 月 1 日発行の日本古生物学会の国際学術誌「Paleontological Research」(パレオントロジカル・リサーチ)にて出版されました。
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  • 約3000万年前の地層中の生痕化石内部に保存された放散虫化石(2024.3.29)

    [担当:菊川 照英]

    種子島に分布する約3000万年前の地層中の生痕化石を詳細に研究した結果、①その内部の特定部位に珪質微化石が集中して保存されていること、②生痕化石内部の方が外部よりも微化石の保存状態が良好なこと、③微化石が生痕化石形成過程で内部に取り込まれた結果、保存状態を悪化させる要因から保護された、ということが新たに分かりました。
    本研究の成果は2024年1月16日に国際学術誌「Revue de Micropaléontologie」にオンライン公開されました。
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