植物・菌類

植物・菌類

  • 日本産淡水生地衣類の分類学的研究(2).アナイボゴケ属の新種発見(2012.2.29)

    [担当:原田 浩]

    主に河川の上流で、水辺の岩の上に生育する淡水生地衣類を代表するアナイボゴケ属Verrucaria(ウェルルカリア)について、日本各地で調査を行い、収集した本属の標本を検討した結果、3新種を含む16種を認め、詳しく報告しました。本研究の成果は2012年2月29日に日本地衣学会の学術誌「Lichenology」(ライケノロジー)にて公開されました。
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  • シカの糞から新種のキノコ発見(2015.4.18)

    [担当:吹春 俊光]

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  • 東京大学千葉演習林から地衣類の2新種発見(2017.6.30)

    [担当:原田 浩]

    当館の重点研究「房総丘陵の自然─過去,現在,未来─」によって,県南部にある東京大学千葉演習林で採集された標本に基づき,地衣類の新種2種を当館の研究員らが発表しました.
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  • 日本産海岸生地衣類図鑑(2).アナイボゴケ科(2020.4.1)

    [担当:原田 浩]

    岩石海岸の潮間帯から飛沫帯にかけて地衣類が卓越し分布帯を形成しますが、これらの地衣類は海岸生地衣類と呼ばれます。このうち、日本産のアナイボゴケ科について検討し、Verrucaria(ウェルルカリア)アナイボゴケ属の10種と、Hydropunctaria(ヒドロプンクタリア)ゴマダラゴケ属の2種を認め、それぞれの種について詳しく報告しました。本研究の成果は2020年3月30日に日本地衣学会の学術誌「Lichenology」(ライケノロジー)にて公開されました。
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  • 日本産石灰岩生地衣類の分類学的研究(3).新種ムニンヒメイワノリ Lempholemma boninense (2021.4.25)

    [担当:原田 浩]

    これまでシアノバクテリア(ラン藻)を共生藻とする地衣類の属、Lempholemma(レンフォレンマ)ヒメイワノリ属は、国内からはこれまでに1種のみが知られていましたが、2種目となる新種Lempholemma boninense(レンフォレンマ ボニネンセ)を小笠原諸島産の標本に基づき記載しました。本研究の成果は2021年4月25日に日本地衣学会の学術誌「Lichenology」(ライケノロジー)にて公開されました。
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  • 富士山頂で発見された日本新産属のラン藻地衣,Arctomia teretiuscula タカネノリ(Arctomiaceae タカネノリ科)(2022.6.30)

    [担当:原田 浩]

    富士山の山頂近くで採集した地衣類の標本が、これまで日本では記録の無かった地衣類のタカネノリ属であることが判明し、その詳細を明らかにしました。本研究の成果は2022年6月30日に日本地衣学会の学術誌「Lichenology」(ライケノロジー)にて公開されました。
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  • Flakea papillata ハギレゴケを本州で初発見(2022.11.30)

    [担当:原田 浩]

    これまで国内では屋久島と奄美大島だけしか記録の無かった、熱帯性の地衣類のFlakea papillata(フラケア パピラータ)が、鹿児島県(九州本島)と和歌山県、更に千葉県でも採集されていることが判明しました。日本産のこの地衣類について、産地以外の情報が全くなかったので、今回その詳細を明らかにするとともに、和名をハギレゴケとしました。本研究の成果は2022年11月10日に日本地衣学会の学術誌「Lichenology」(ライケノロジー)にて公開されました。
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  • 降水量の増加が温帯林の林床植物の多様性を低下させる(2023.1.12)

    [担当:大津 千晶]

    当館の大津千晶研究員は森林総合研究所の飯島勇人主任研究員、山梨県森林総合研究所の長池卓男主幹研究員、東京農工大学の星野義延功績教員との共同研究により、過去20年間で降水量の増加によって関東・中部地方の森林の林床植物に生育する植物種の多様性が低下したことを発見しました。
    本研究の成果は2022年12月15日に学術誌「Forest Ecology and Management」にてオンラインで公開されました。
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  • 石灰岩地から日本初記録の地衣類 シワヒメアオキノリScytinium gelatinosumを発見!(2023.3.31)

    [担当:原田 浩]

    石灰岩を産する場所では特殊な植物が生育することが知られています。地衣類の場合も他では見られないような種類ばかりが生育し、これらは石灰岩生地衣類と呼ばれます。当館職員の原田は、このうち日本産の広義アオキノリ属について初めて総合的に検討し、ヒメアオキノリ属の5種が分布していることを明らかにしました。本研究の成果は2023年3月31日に日本地衣学会の学術誌「Lichenology」(ライケノロジー)にて公開されました。
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  • 千葉県からラン藻地衣の新種 スミツブノリPhloeopeccania japonicaを発見!(2023.8.24)

    [担当:原田 浩]

    千葉県で採集した標本に基づきPhloeopeccania japonica(フロエオペッカニア ヤポニカ)を新種記載しました。
    これまでシアノバクテリア(ラン藻)を共生藻とする地衣類の属であるPhloeopeccania(フロエオペッカニア)属の発見は国内初となります。
    本研究の成果は2023年7月15日に日本地衣学会の学術誌「Lichenology」(ライケノロジー)にて公開されました。
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  • 雨水を集めて森の生きものを解析 — 樹上生物モニタリングを可能にする新技術の開発 —(2023.11.30)

    [担当:坂田 歩美]

    当館の坂田歩美 研究員と宮 正樹 主任上席研究員を中心に、一般財団法人沖縄美ら島財団総合研究所の岡 慎一郎 動物研究室長、香港科技大学の潮 雅之 助理教授らの研究グループは、雨が降ると枝や幹を伝わって滴り落ちる樹幹流から得られた環境DNAを解析することで、樹上に生息・生育する生きものを調べる方法を開発しました。
    この論文は、2023年10月に国際学術誌MethodsXで公開されました。
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