歴史・民俗・考古
-
330年以上前に中国から伝わった疫神除けの呪い(まじない)が利根川流域に流布していました(2023.1.20)
[担当:榎 美香]
当館の榎 美香主任上席研究員は、中国怪異小説に端を発し、江戸時代から明治にかけて疫病流行のたびに流布した呪符「
乙(きしおつ)」について、利根川流域の事例を初めて比較研究しました。
本研究の成果は2022年12月18日付けの『西郊民俗』誌に掲載されました。
くわしくはこちら(5MB)(PDF文書) -
千葉県や茨城県に分布する犬と猫のかかわる安産祈願とザクマタ(2025.03.05)
[担当:渡瀬綾乃]
千葉県や茨城県には犬や猫をザクマタというY字の塔婆で供養し、安産を祈願する犬供養・猫供養が分布しています。当館研究員渡瀬綾乃は、この犬供養と猫供養の分布が南北に分かれる茨城県常陸大宮市を事例に、医療の高度化や社会の変化によって衰退傾向にある安産祈願の講における信仰民具のザクマタの祭祀形態や材質の変化から民俗行事の継承や記憶化について調査し、その成果を2024年1月10日付『民具マンスリー』にて発表しました。
なお本論文は、第38回日本民具学会研究奨励賞を受賞しました。くわしくはこちら(PDF文書)