●じょしゅ わああ!この大きな骨はなあに?
●はかせ これは「ナウマンゾウ」の頭の骨だよ。
大利根分館のある香取には、フズリナ(約2億年前)をはじめ、アンモナイト(約1億年前)、そしてナウマンゾウ(30万年前)などたくさんの生きものが生きていたんだ。
なかでも、ナウマンゾウは、香取地方の広大な森林や草原に住みついて、豊かな自然のめぐみのもと、約2万年前まで生きつづけたものと考えられているよ。
●じょしゅ わあぁ!大むかし、生きもののいた証拠になるものがいまでも時々みつかっているなんて本当にびっくり!
●じょしゅ ん、なんだろう?「貝塚」って書いてある。たしかに貝がらがこんなにたくさん!ちかよってみよう。
●はかせ いまから約3000年前ごろ、海べや川べにすんで漁のくらしをしていた人たちがいらない道具や食べ物のかすをすてたんだ。
・5〜6平方mくらいのものから1万平方メートルもある大きなものまであります。
・ほりだされるいろいろなものや、すまいのあとなどから当時の人々のくらしぶりや自然のようすがわかります。
●はかせ 今から約2000年前、弥生時代にはいると人々のくらしは大きくかわったんだよ。その理由のひとつは米づくりがはじめられたこと。水田に必要な水路やため池がほられ、木でできたスキやクワで田をたがやし、フォークのような道具で肥料をまぜ、オオアシ(田で使うげた)で堆肥(ひりょうのこと)をふみこみ、石の包丁でイネの穂をかりとるなどかなりすすんだ技術で米づくりをしていたんだ。
●じょしゅ 弥生時代の人たちすごい!米づくりをするのに、いろいろくふうしたんだろうな。
●はかせ 後世の農具のもとになるかたちが、すでにこの弥生時代にできているよ。