企画展「利根川下流域の和算文化」
開催期間
平成20年5月31日(土)~6月29日(日)・期間中無休
会場
千葉県立中央博物館大利根分館(香取市佐原ハ4500) Tel:0478-56-0101
主な展示内容
河川による水上交通の発達した江戸時代の東下総地方へは、さまざまな知識人が訪れ文化の種をまいていきました。中でも和算はこの地方に大きく花開いた学問分野です。今回は伊能忠敬のように、和算を測量などの実用の学問にまで高めた和算家たちを中心に、この地方の和算の世界を紹介します。
1. 日本の算数
日本の算数は江戸時代に飛躍的に発展し、武士から農民に至るまで多くの人々に広まっていました。ここでは学芸および実用の学問としての和算を概観します。
2. 和算に関わる人
水運で発達した利根川流域河岸の経済力及び船による交通の利便性を背景に、この地を遊歴した和算家もいました。その影響を受けて下流域で算術の手習い師匠 となった人などを紹介します。
3. 和算の活用
耕地の面積や年貢米の輸送運賃の算出など、江戸時代の村で必要とされた基本的な計算と、それをさらに応用した伊能忠敬の天体観測や明治初期の地租改正の際の土地測量など、生活の中で活用された和算文化を紹介します。
主な展示資料
- 塵劫記
- 十露盤
- 算額
- 房総数学文庫
- 遊歴和算家の道中日記
- 伊能図(複製)
- 伊能忠敬
- 測量資料(複製)
- 地租改正関係資料
- その他
関連事業
展示解説会 5/31、6/7、6/21 いずれも土曜日 11時~、13時30分~
利用案内
1. 開館時間
9時~16時30分
2. 入場料
一般300円 高・大生150円 団体割引あり(20名以上)
65才以上と中学生以下は無料
※6月15日(県民の日)は無料