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館蔵美術品紹介(絵画)

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千葉ゆかりの作品

菱川師宣、歴代市川団十郎など千葉にゆかりある人物の作品と、千葉で発見された貴重な作品をご紹介します。

◆菖蒲争いの図
(しょうぶあらそいのず)

-員数:1幅
-時代:江戸時代
-サイズ:227mm×312mm/軸装1090mm×432mm
-作者:七代目寿海老人白猿(市川団十郎)

<解説>

七代目市川団十郎(1791~1859)は、化政期から天保にかけて活躍した江戸の歌舞伎役者です。成田屋相伝の荒事を撰し「歌舞伎十八番」を定めたことで知られています。本作には、子供たちが頭に菖蒲の葉を巻いてチャンバラごっこに興じる、端午の節供の様子が描かれています。背後の民家は、板葺きで開放的な構えから商家と考えられますが、その屋根にも菖蒲が飾られています。

菖蒲争いの図