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館蔵美術品紹介(絵画)

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千葉ゆかりの作品

菱川師宣、歴代市川団十郎など千葉にゆかりある人物の作品と、千葉で発見された貴重な作品をご紹介します。

◆花魁之繪
(おいらんのえ)

-員数:1幅
-時代:江戸時代
-サイズ:788mm×313mm/軸装1450mm×345mm
-作者:寿海老人子福者白猿(七代目市川団十郎)

<解説>

七代目市川団十郎(1791~1859)は、化政期から天保にかけて活躍した江戸の歌舞伎役者です。自らの当たり役であった「助六所縁江戸桜」に登場する吉原の花魁、揚巻を描いています。「はちまきのむらさきは 古稀ちかき助六も恐入候 御贔屓を かさに連れして 花の雨 のちの雛ひた 干て塩海老」と記されています。老境に入った団十郎が、御贔屓の後ろ盾のおかげでここまでこられたことへの感謝を吉原の花の雨とともに詠んでいます。「塩海老」は団十郎自身です。

花魁之繪