博物館のまわりには、潮が引いたときに現れる広い磯や雄大な景観の鵜原理想郷、勝浦海中公園センターなどがあり、海辺での自然観察を行うのに最適な場所となっています。
このコーナーでは、自然観察の参考となるような、博物館周辺の地形やそれぞれの季節に見ることができる生きものについて紹介しています。
海岸
海岸でのくらしに適した植物をはじめとして、博物館の近くの海岸でみられる昆虫、鳥類、化石などを紹介しています。
潮間帯
海の博物館周辺の潮間帯(潮が引くと陸になり、満ちてくると海の中に没してしまう場所)でみられる代表的な生きものを紹介しています。
潮下帯
海の博物館周辺の潮下帯(潮間帯よりも低く水深が約40mくらいまでの浅い場所)でみられる代表的な生きものを紹介しています。
博物館のまわりの地形
海の博物館の周辺は、陸上、海中ともに複雑な地形となっていることから、さまざまな生きものの生活の場となっています。
地形模型では、海の博物館を中心とした勝浦市吉尾・鵜原の周辺地域を1500分の1に縮小して再現しています。
季節は初夏、最も磯が干出する大潮の干潮時を想定しています。
(右写真:九十九里浜のジオラマ)
自然観察エリア
海の博物館では、目の前に広がる海辺を「磯の観察エリア」、徒歩10分ほどのところにある鵜原理想郷を「理想郷観察エリア」として、これらの場所での自然観察をみなさまにおすすめしています。
ホワイトボードでは、その時々に見られる生きものを紹介し、観察エリアの散策に持っていくと便利な、2種類の「自然観察エリアガイドマップ」を用意しています。
アマモ場の世界
アマモは、底が砂や泥になっている水深0.5~5mの浅い海に生える植物です。海中に生えていますが、ノリやワカメなどの「海藻」とは違う仲間で、陸上の植物と同じように花を咲かせ、種を付ける種子植物です。
アマモは、波あたりの穏やかな海を好み、海底一面に繁ってアマモ場をつくります。アマモが生い繁ることによって、それらの葉の上や、葉と葉の間、砂底の中などを生活の場とする生きものが集まります。