Japanese craftsman

館蔵美術品紹介(絵画)

section03: Japanese craftsman

職人に関する作品

平成10年度特別展「職の風景」の開催にあたって収集された、職人に関する作品をご紹介します。

◆職人尽絵貼りまぜ屏風
(しょくにんづくしえはりまぜびょうぶ)

-員数:6曲1隻
-時代:江戸時代(17世紀)
-サイズ:1603mm×3605mm
-作者:-

<解説>

一枚に2職種を描いた色紙形の図48枚を、1扇に8枚ずつ貼りまぜています。各図は縦20.2cm、横17.3cmで、本来は画帖として描かれたのではないかと考えられます。 様々な生業を描いた職人尽絵は、中世の歌合(うたあわせ)から発展して、近世には風俗画のジャンルの一つになりました。この資料は、烏帽子をつけた職人の姿や構図などに歌合の名残を留めていますが、近世風俗画の一面も窺わせています。作者は、土佐派・住吉派などの大和絵系の絵師と推測され、衣服の文様など細部まで緻密に描かれています。

職人尽絵貼りまぜ屏風