平成10年度特別展「職の風景」の開催にあたって収集された、職人に関する作品をご紹介します。
-員数:1枚 -時代:江戸時代(18世紀後半) -サイズ:606mm×393mm -作者:-
<解説>
「喜多院本」を踏襲(とうしゅう)した図柄です。17世紀初めの京の町はずれに仕事場を構える傘師の様子と思われます。この頃、傘は消耗品であり、古傘は骨を洗い直し、和紙を貼って再生しました。頭巾を被り、十徳(じっとく、羽織に似た着物)を羽織った男は親方、鉢巻きに襷掛(たすきが)けの女は親方の妻で、すりこぎで糊をすっています。すり鉢を押さえているのは、二人の息子と思われます。
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