＜解説＞

幕末～明治初期に活躍した三代歌川広重（1842～1894）による揃い物の錦絵です。各地の名産品とその生産工程が、一枚当たり２図ずつ描かれています。開化期の社会風俗を描き、産業の発達や当時の地方経済の様子が窺える資料です。 明治10年８月、東京における第一回内国勧業博覧会にあわせて出版されました。もとは100図を超える揃い物でしたが、千葉県立中央博物館ではこのうち、32枚（64図）を所蔵しています。