鉄鋼産業も
いろいろな
ところで
リサイクルの
工夫を
しているんだね。
現代社会にあふれる鉄は,その役目を終えると鉄スクラップとなり,電気炉や転炉で再(ふたた)び鉄となってよみがえります。スチール缶(かん)はリサイクル率(りつ)80%以上もあり,鉄は循環型(じゅんかんがた)社会の
構築(こうちく)
に大きく貢献(こうけん)しています。
スチール缶のリサイクル→
日本鉄鋼連盟発行「鉄の旅」より
転載
リサイクルした水を使う様子
製鉄所では,1日3500トン以上の水を使っています。これは全産業が使う
淡水(たんすい)
のうち約25%にものぼります。しかし,実はこの
膨大(ぼうだい)
な水の量の90%以上が回収水(かいしゅうすい)です。つまりほとんどが排水(はいすい)を再生(さいせい)したもので全製造業のうちで最(もっと)も高い水準(すいじゅん)のリサイクル率を誇(ほこ)っているのです。
焼結鉱
ペレット
ばい塵(ダスト)もリサイクルの模範生(もはんせい)です。
ダストはその半分以上が酸化鉄(さんかてつ)なので,十分立派(りっぱ)な鉄資源(てつしげん)になります。
集塵機(しゅうじんき)
で集めた実に90%以上を焼結鉱(しょうけっこう)やペレットにして,高炉で再利用しています。