イチョウハクジラ

イチョウハクジラ 

イチョウハクジラ

イチョウハクジラが属するオオギハクジラ属(メソプロドン属)は12種、そのうち4種は近年に新たに発見され、世界的に見ても標本数が少ない珍しいクジラ類です。千葉県館山市の北条海岸に漂着した体長約5m、黒色のクジラは、下顎に1対の大きなこぶ状の盛り上がりがあり、オオギハクジラ属であることはすぐに解ったのですが、正確な名前を調べるには頭骨の特徴を確認する必要がありました。
イチョウハクジラはその名のとおり、雌の下顎歯がイチョウ(銀杏)のような形をしています。特に雌雄の差が顕著でとても同じ種類とは思えないほどです。

 

イチョウハクジラの下顎(下)と下顎歯(上)
イチョウハクジラの下顎(下)と下顎歯(上)