Landscape & Event

館蔵美術品紹介(絵画)

section01:Landscape & Event

千葉の風景・行事を描いた作品

銚子、笠森寺、成田山新勝寺、香取神宮などの千葉の名所や風景、行事を題材とした作品をご紹介します。

◆大日本神社仏閣 下総国成田山新勝寺
(だいにほんじんじゃぶっかくしもうさこくなりたさんしんしょうじ)

-員数:1枚
-時代:明治13(1880)年
-サイズ:175mm×235mm
-作者:三代歌川広重

<解説>

三代歌川広重(1842~1894)も二代目と同様初代広重の門人であり、幕末から明治前期の文明開化の息吹を伝える風物を多く描いています。
一方で浅草寺や靖国神社などの「大日本神社仏閣」シリーズも手がけています。明治の錦絵らしく、たなびく雲に誇張するように赤や紫の色彩を施し、階段などはわざと緑に塗られたこの絵では、成田山新勝寺の仁王門をメインに、本堂(現在の釈迦堂)の屋根と三重塔の最上層がちょこっと顔を覗かせる形で描かれています。

下大日本神社仏閣 下総国成田山新勝寺