
館蔵美術品紹介(絵画)
section01:Landscape & Event
千葉の風景・行事を描いた作品
銚子、笠森寺、成田山新勝寺、香取神宮などの千葉の名所や風景、行事を題材とした作品をご紹介します。
◆成田山及ヒ仁王尊宗五開帳一覧
(なりたさんおよびにおうそんそうごかいちょういちらん)
-員数:13枚続
-時代:明治時代
-サイズ:365mm×729mm
-作者:歌川国利
<解説>
成田山の出開帳は、江戸時代に富岡八幡宮の別当寺・永代寺においてたびたび実施されており、明治14(1881)年に深川不動堂(成田山東京別院)の本堂が落成すると、同所において明治18・19・31年と出開帳が行われています。
このうち、明治18年の出開帳では、芝山仁王尊と宗吾霊堂との合同で行われており、この絵はその時の様子を描いたものであることがわかります。不動堂のほかに「八幡宮」の屋根が見えますが、これが富岡八幡宮です。大勢の参詣客で賑わった様子が伝わります。